質問16 四柱推命学には流派があるのですか?
日本の四柱推命には流派といわれるものがあります。一番有名なのが阿部泰山氏の弟子による「泰山流」でしょう。しかし、四柱推命の本場の 中国には流派のようなものはなかったようです。では日本では、なぜこん な奇妙な現象が起こってしまったのでしょうか?
その一つの原因は独自の考えを発表したくなるという、だれもが持つ欲望のためであると思われます。それが、文献にのっとり、かつ、だれもが納得できる考えであるのならいいのですが、そうでないと、新しい流派を生むことになります。
もう一つは、中国の文献に体系的にまとまっていないものがあるため、その内容を取捨選択する際に個人差がでてしまうことに由来するものもあります。
いずれにせよ、陰陽五行論自体は一つの体系をなす学問ですから、それを基礎とする子平に流派があるのはおかしいし、人の命運を云々する方法がそんなにいく通りもあるはずがないのです。 子平は一つのはずです。
私も研究する中、中国の文献に言われていることをいくつか訂正して使っています。しかし、こじつけや、流派を生むようなことにならないように、細心の注意を払っているつもりです。
私の著作中に論理的・実証的におかしなところがあれば、ご指摘いただ ければ、訂正するにやぶさかではありません。 |