質問13 四柱推命学はビジネスにどのように役に立つか?
四柱推命を看板に掲げて、法人相手に業務を展開している方を見かけることがあります。これにはいくつかの問題があると思いますので、ここで警告の意味を含めて私の考えを述べさせていただきます。
まず、ほかの場所でも述べてありますが、四柱推命は基本的に一個人のことしかわかりません。四柱推命で経済動向、あるいは世界情勢を論じることはできません。
しかし、社長とか首相といった権力と責任のある地位の人の命運から世の中の動きをちょっとだけ、のぞき見ることはできます。 その組織が小さければ小さいほど正確なことがわかります。これはものの道理だと思います。
ですから、中小企業とかSOHOの社長・経営者の生年月日時間をうかがえば、その会社のその後の動向はおおよそ察しはつきます。 しかし、会社組織になりますと、それなりの専門的な分野もありますので、業務の一つ一つに対してアドバイスをするには、ある程度長い間おつきあいがないと難しい点があると思います。
先日、まだ年若い女性経営者の生年月日時間を知る機会がありました。その四柱八字と大運を見て、この人の会社は、これからどんどん大きくなってゆくだろうと思いました。でも、長期的に見るといくつかの問題を感じました。それを述べますと、
1、社長が一人で何でもできすぎて、優秀な人材に恵まれない。
2、後継者が育たない恐れが大きい。
3、晩年はイエスマンばかり身の回りにおいて、裸の王様みたいになる恐れがある。
4、人の話を聞いているようで聞いていない。独りよがりのところがある。
といったことです。だいたい、若くして会社を設立するような人は個性が強いものですが、自分を客観的に見つめる視点がない人は、いろいろと問題を抱えてしまうことになるようです。なお、この社長さんにはその後お会いする機会がないので、この話は伝えることができないでいます。
また、会社の場合、社員の資質・健康問題が業績に大きな影響を及ぼします。これは全く個人的なことですので、子平でよくわかります。
では、会社としてそうした四柱推命の業者にコンサルティングを依頼する場合、どこに判断の基準を設けたらよいかですが、まず、その四柱推命の先生がどのくらい四柱推命に精通しているかを見極めることが第一だと思います。
その方法は、生年月日時間が正確で、ある程度の年齢になっている人の四柱八字を一人、二人見てもらうことです。その結果で、相手の能力は確実に評価できます。一個人の命運も見れない人に会社の命運をゆだねることは馬鹿げています。この場合、本人を相手に会わせては駄目です。誰でもある程度の年齢になれば、服装、装飾品、顔色、態度等で相手をある程度評価できてしまいますから、……
また、生年月日時間のほかに、血液型を聞いてきたり、一白とか二黒といった気学を使っているのは、関わらないほうが無難です。あるいは、紫微斗数もできます、占星術もできます、といった具合に、占いを並べ立てるのは問題外です。ありとあらゆる占いを盛り込んで、会社の命運を云々する方法をソフトにしているといった、とんでもないものもありますが、あえてここで言わなくても、そんなものには関わる人はいないでしょう。
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