質問12 四柱推命学の限界はどこにあるか?
日本では1年間に120万人近くの新生児が誕生します。ですから単純に平均すると1日2000人から3000人の子供が産まれることになります。ところが子平の基本的方法論からすると、男女の違いを考慮しいても1日に26通りの命運の区別しかできません。実に少ないものです。
運命学に対して懐疑的な考えを持っている人は、まずここのところが納得がいかないようです。私も一応理系出身ですので、こうしたことは百も承知しています。それでも、驚くほど的確に事象を言い当てることができることがあるのです。
先日、友人の仕事仲間に子供が産まれ解命を依頼された時、四柱八字を見て、「補育器に入らなければならないほどの未熟児ではないが、少し体重が少なそうだな」と思ったので、
「出生時の体重が3000グラムを少し切るくらいでは?」
と言ったところ、実際の体重は2950グラムでした。
私も、補育器に入るかどうかの基準の2500グラム、そして普通の体重3000グラム以上といった数字が頼りでしかありません。それに今まで何例かの新生児の四柱八字を見てきた経験から、目安としておおよその数字を述べたまででした。「その通り」と言われて、かえってこちらが驚いたくらいです。
計算上、その赤ちゃんと同じ時刻に日本で100人くらいは子供が産まれていると思いますが、すべて同じなのか、残念ながら、そういった資料を手に入れることはできません。でも多少の誤差はあっても似たり寄ったりの体重だと思います。
子平では、方法論さえ正しければ、これほど精密に事象がわかる時もあるのですが、また不明な部分も正直言ってあります。
また、次に多くの方が疑問に思われるのは、いい意味でも悪い意味でも著名人、有名人になった方と同じ時間に生まれた人はきっといるはずだが、その人はどうしているのか、ということだと思います。
これも実際のデータがありませんので、私の経験からたどり着いた考えを述べるしかありませんが、「有名」になるということの、実質的意味の解釈の問題にあるのではないかと思います。
また、1日2000人から3000人の子供が産まれると言いましたが、これはあくまで平均でしかないことも考慮に入れておくべきではないかと思います。 |