質問25 魁ごうがあるのは珍しい?
魁ごうとは、壬辰、庚戌、庚辰、庚戌の4つの干支を言います。これらの干支が四柱中にあるということだけで、古来よりいろいろなことがいわれています。
この段階ですでにおわかりのように、魁ごうは、ひとつの干支だけを見て事象を言っているのですから、四柱推命の方法論からまったく外れたものなのです。ですから、数百年前から、真摯な研究者はその作用を否定しています。しかしながら、日本ではいまだに多くの専門家と自称する人が、魁ごうを採用しているのが実情です。
古書によっては、
「魁ごうが何よりも優先するもので、そのありようにより、大権を掌握するとか、出世するとか、貧乏になる」
とか、いろいろなことを断定的に言っています。まったく誤りです。
例えば昭和45年は庚戌年ですから、この年に生まれた人はすべて魁ごうがあります。同年4月は庚辰月ですから、この月に生まれた人は、必ず魁ごうが2つあります。だからといって、すべてに共通する事象があるわけないですから、まったくナンセンスなのです。
たとえ魁ごうの日に生まれたとしても、四柱のほかの要素を無視して事象を断定するのは、四柱推命とは言えないのです。
ですから、魁ごうをひと言でも口にするような四柱推命の専門家はエセ推命家ですので、関わらないほうが賢明であるということになるのです。 |