比肩・劫財に具体的な事象は何もない比劫は日干と同一五行であり、同じ親をもつ兄弟姉妹を見る視点となることから、比劫があることによりもたらされる事象は、古来より兄弟姉妹が多くいて、その中で身につける性格的特性に一致するものが、おもなものであると考えられてきました。例えば、
などです。ところが多くの実証を見、よくよく考えてみますと、上にあげた最初の二つは、比劫と通変の財との相互作用により引き起こされる事象で、比劫単独の事象ではありません。三つ目の「独立心」も比劫の事象ではありません。別の視点から説明できます。 そして、唯一最後の「自我・自己意識」のみが、比劫の純粹の事象と考えられることになります。 精神分析学者ジクムント・フロイトが「自我はそれ自体、意識されない」と発言したそうですが、まさに比劫の事象とはそういうものと考えられます。比劫は具体的な形や状態がある事象には直結しないのです。「形のない、意識されない」ものが比劫の事象なのです。 しかし、比劫が何も事象に関わらないということではありません。比劫には固有の事象はないのですが、残りの四つの通変との相互作用により、具体的な事象を発現することになるのです。 この点については、次に発刊する予定の拙著で詳しく説明しようと思っています。 |
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<大正7>~2037年<平成49>
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