以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
努力とは、我慢を伴う苦行
当コラム「Vol.14 物質的な幸福感と生理的な幸福感」でも触れましたように、印の作用が良好ですと、生理的な幸福感を得ることにつながります。
私が子供の頃、「努力」とか「根性」とか書かれた置物をよく見かけましたが、努力することは美しいことであるという前提の元、学校の先生は生徒を指導していたように記憶しています。
確かに、何か目標を定め、それに向かって努力することは好ましいことですが、努力の言葉の裏には、「我慢」が存在することを忘れがちです。
しかし、努力しなければ何事も成就しない、ということはないと思います。
本人には努力している自覚がない
四柱推命の通変の視点から「努力とはなんぞや」と考えますと、確かに通変の官殺はいわゆる努力につながる事象的な意味合いがありますが、通変の印においては、どれほど徹夜して時間を費やしても、本人には努力したという自覚がないことに気づかされます。
ノーベル賞の受賞会見の時に、研究のためにとてつもない労力を費やしているにもかかわらず、受賞者本人は「楽しくてしようがなかった」といった類のことを発言されることがあります。これが印の作用なのです。努力という、ある意味の苦行が、楽しみに昇華されているのです。
傍目からは努力の連続に見えても、当の本人は楽しくてしょうがなくて食事も寝るのも忘れてしまった、といったことなのです。こうした状況は、通変の印が良好な作用を発揮している際、見られるのです。
睡眠時間が不足すれば普通は苦痛になるはずです。ところがそれを苦痛と感じさせない何かが身体の中で働くのです。こうした働きの有無は、通変の印のあり方から推察できるのです。
好きこそものの上手なれ、といわれますが、学問的なことや技術的なことに関わる際、「大好き」「楽しい」と感じることができる人には、努力が努力ではなくなる境地に至ることができることがあるのです。
一般論として言うなら、いかなる職業であっても「大好き」「楽しい」「面白い」と感じることができるようになることが、何より重要ではないかと言えます。
努力などしなくてもいいのです。「大好き」「楽しい」「面白い」と感じることができるようになれば、自ずと、いい結果に結びつくことになるのです。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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<大正7>~2037年<平成49>
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