以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
宝くじ当選は真の意味での不労所得
宝くじで、億を超えるようなお金が転がり込んできたなら、その人の人生は間違いなく影響を受けることでしょう。
以前身近に数百万円ほどの当選金を手にした人はいました。その人は知人を連れ、飲み歩き、1カ月もしない間にすべて使い果たしたと聞いています。しかし、億を超えるような当選金を手にした人を見かけたことがいないため、実際に高額当選した人がどのようなことになるのかは、知りません。
億まで行かず、数千万円の当選金を手にした人の多くは仕事を辞めてしまい、数年後、生活に困窮するという報道は見かけた記憶があります。ネットにも、「宝くじ高額当選者のその後の悲惨な人生」というページもあります。
株などで不労所得を得るには、それなりの研究が必要なのですが、宝くじは真の意味での不労所得ですし、数字合わせという偶然の結果ですから、残念ながら、四柱推命で当選するかどうかは、わかるはずもないと考えるのが妥当であると言えます。
では、偶然宝くじで高額当選金を手にした人の人生は、四柱推命でどのように捉えるべきなのかが問題になります。
物質的な幸福感を生理的な幸福感に結びつける
宝くじの当選はあくまで偶然のできごとですから、当選者の四柱八字と大運はまったく無関係です。言ってしまえば、天変地異で命を落とすようなことと同じ次元の予測不能な出来事なのです。
以前、宝くじを購入し続けているという、そこそこ大きな企業の経営者の話を聞いたことがあります。宝くじの当選金は非課税なのが魅力なのだそうです。会社の運転資金の足しにするのが目的であると言っていました。
会社経営で、すでの数千万円、億単位のお金を扱った経験がありますので、このような人の多くは、もし当選しても、何事もなかったようにそのまま人生を歩んでいくことでしょう。
宝くじ高額当選者で問題が発生しやすいのは、大金を扱った経験がない人であろうと考えられます。数千万円、億単位のお金が手に入っても、それを元手にさらに増やすような手立てを持ち合わせていなくて、使うしかない人たちです。
「人はお金を稼ぐことで幸福になれるようにデザインされてはいない」と言われることがあります。以前もこのコラムで触れたように、幸福感には「物質的な幸福感と生理的な幸福感」があると四柱推命の立場から捉えています。前者の物質的幸福感は、お金で満たすことができます。しかし、生理的幸福感はお金がいくらあっても満たすことはできません。
「生理的幸福感」とは具体的に何なのか。生活の中に、楽しい、心地よい、充実感がある、と感じることができる瞬間があることです。この感覚は他人と共有できない側面があります。その人ならではの価値判断が動いています。
愛すべき家族がいる、親友がいる、仕事にやりがいを感じる、といったことです。既述の「宝くじ高額当選者のその後の悲惨な人生」というページを見ますと、仕事を辞める、配偶者と離婚する、友だちを失うといったことが引き金になり、酒や麻薬に手を出し、転落した実例が挙げられています。
四柱推命の話に戻りますと、物質的な幸福感を生理的な幸福感に結びつける、素質や環境がない人たちは、もし宝くじで高額当選をしたなら、要注意ということになります。自身の手で人生を破壊することになります。そもそも破滅しそうであったところに、宝くじに当選という原因が降りかかったのかも知れません。
物質的な幸福感を生理的な幸福感に転化させるには、その人に何が必要かですが、宝くじを買っている経営者の話をしましたが、経営者魂、起業家精神がその一つではないかと考えています。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
★無料アプリ/PC、スマホ、タブレットで四柱八字を自動計算表示
★紙の本/★まずこの本から★『基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本』
※大阪・心斎橋「中尾書店」、東京・神保町「原書房」、板橋十条「鴨書店」にて入手可能
★紙の本/中国古典の名著『滴天髓 通神論』
※大阪・心斎橋「中尾書店」、東京・神保町「原書房」、板橋十条「鴨書店」にて入手可能
★紙の本/人事・採用にすぐ役立つ 「四柱推命の活用法」
※大阪・心斎橋「中尾書店」、東京・神保町「原書房」、板橋十条「鴨書店」にて入手可能
★紙の本/「基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本」 準拠。『干支一二〇年暦』1918年
<大正7>~2037年<平成49>
※大阪・心斎橋「中尾書店」、東京・神保町「原書房」、板橋十条「鴨書店」にて入手可能
since 2014・7・6