以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
食傷が巡ったなら、行動あるのみ
通変の食傷とは、食神と傷官の総称のことです。日干が甲木であるなら、丙火と丁火、日干が乙木であるなら、丁火と丙火となりますが、いずれも陽干の丙火のほうが作用は当然大きくなります。
ですから、食傷を食神と傷官に分けるのではなく、食傷の干の陰陽を分別するほうが、より事象は正確に認識でき、実証性が高まります。
それはさておき、食傷が巡った年に、生活環境を変えようとする人を今まで多く見かけてきました。生活環境の変化とは、転職、転居、留学などです。また事象の性質は若干異なりますが、行動力が増した結果として、新規の分野に参入するとか、音楽や文学の作品を発表するといった事象も見られます。
例えば、今年2014年は甲午(丙丁)年です。括弧内は蔵干です。日干が壬癸水であれば、天干の甲木は食傷になります。日干が甲乙木であるなら、午の蔵干の丙丁は食傷です。
こうした食傷の作用により行動を起こしたことが、いい結果に結びつくか、そうではないかは、また別の視点から検証する必要があります。
食傷が巡る年に備え、事前に準備する
例として、今年の甲午年をあげましたが、天干と蔵干を考慮しますと、食傷が巡ってくるのは不定期と言ってもいいくらいです。天干は定期的で10年のうち2年。蔵干は12年のうち2年ちょっと。この天干と蔵干が組み合わさりますと、60年という周期はありますが、人の寿命を考慮しますと、不定期と言っても、まんざら誤りではないと思います。
四柱推命の知識があるのなら、逆にこの食傷の年が巡って来ることはあらかじめわかるわけですから、これを利用・活用することもできるのではないかと思います。
ちなみに印が巡る流年は、知識や経験を蓄積する充電期間になるようですから、食傷と印が巡る時期をあらかじめ確認しつつ、人生を設計し、行動するほうがよりよいのではないかと思います。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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<大正7>~2037年<平成49>
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