以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
四柱推命でしか知り得ないナルシシズムの実相
このコラム、Vol.9「四柱推命でカリスマを論じる」に掲げたカリスマの四柱八字に該当する人は、おしなべてナルシストとも言えます。次にカリスマとなる四柱八字の必要条件を再掲しておきます。
1)日干が強である(日干の強弱の判断は、『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』を参照してください)。
2)印が日干に隣接している。
3)財が日干に隣接していない。
ナルシストの一般的イメージは、自分自身の存在を全面的に肯定的に捉え、マイナス部分を見ないような心情を備えた人と言えるのではないかと思います。「やさしい人だ」とか「愛の心がある」といった類のことは自分で言うことではないのですが、ナルシストの傾向がある人は、こうしたことを自己評価として公言したりするのです。
さて、こうした心情を備えた人は、だいたいにおいて、根拠のない自信家となり、身の程知らずで、協調性がなく、社会性もなく、かなり性格が悪い人物となるのですが、同時に良好な性格に見える部分もあります。その一つが、「おしゃれ」、そして「努力家」という一面です。
そうした表向き良好な面は、どのような内面的な過程を経て発現するのかは、四柱推命でしか知ることはできないのではないかと考えます。
ナルシストにおける「おしゃれ」の発現機構
おしゃれとは、身繕いを常に整えることで、社会生活を営むうえで、最低限のマナーであるとも言えることですから、ほとんどの人が、大なり小なり心掛けていることであると言えます。しかし、ナルシストの人は、人前で無様な格好を晒したくない、という動機が主題になり、おしゃれになるのです。
人からよく見られたいという気持ちが、結果的に「おしゃれ」という好ましい事象として現われるのです。
ナルシストにおける「努力心」の発現機構
「努力心」も、「人からよく見られたい」という気持ちが主要な動機になっていると理解できます。例えば、「博学である」とほめられたり、「右に出るものがないほど卓越している」と評価されたりすることが、ナルシストの本懐でもあるからです。
ナルシストの傾向がある人は、人から褒められることを好み、批難されることを極端に嫌います。こうした嗜好があるため、人前で恥をかくことがないように、常日頃から努力するのです。そして、結果的に、カリスマと評価するのにふさわしいほどの人物も現われることになるのです。
こうした内面的な人物評価は、四柱推命ならではの視点ではないかと考えます。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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<大正7>~2037年<平成49>
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