以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
古来よりの「五行の調和」には限界がある
「通変の調和」と言いましても、拙著の読者以外は何のことかさっぱりわからないことでしょう。
古来よりの推命では、五行が調和すれば、その人はすべての幸福を享受できるといわれていました。しかし、インターネットの時代になり、社会の第一線で活躍している人の生年月日時が割と簡単に入手できるようになったことにより、「五行の調和」に対して古来よりいわれていることは実際の事象にまるで合わないということが明らかになったのです。
この事象の不整合に対して、自身もネットの時代に入ってから十年以上苦心し、その結果、「通変の調和」という視点にたどり着くことができたのです。詳しくは拙著『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
さて、この「通変の調和」が成立した人において、どのような事象が発生するかと言いますと、「余人をもって代えがたい」という形で、その人の能力が発揮されることになります。当の本人は、いくら大変な仕事であっても、自分にしかできないという自負が発生するため、充実感、やりがいを感じることになります。
この「充実感」「やりがい」こそが、いわゆる「幸福感」の源泉なのでしょう。
内面的な充足感と対外的な充足感が「幸福感」か
「通変の調和」には2種類あります。
その1つが、「自身の関心事、それは過去から存在する知識や事実ですが、これが自身の頭の中で消化され、そして昇華され、創造的な過程の後、他人から見えるような形にすることができる」状態です。これは内面的な充足感と言えるでしょう。
もう1つは、「自身の実現したいと思っていることと、世の中から求められることとが一致する」状態です。「世の中と歯車がかみ合う」と言われることです。これは、対外的な充足感でしょう。
前者は印と食傷の「通変の調和」に対応し、後者は財と官殺の「通変の調和」に対応します。
「通変の調和」が成立している時期は、死ぬほど大変な状況に身を置いていたとしても、頑張ることができるのです、その心の支えは「幸福感」なのではないかと考えます。
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詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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<大正7>~2037年<平成49>
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