以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
事象が外れてばかりの従来の視点
四柱推命には、今までも日干の強弱に関わらない事象の見方はありました。たとえば、十二支です。四柱八字中に申があれば、口八丁手八丁であるとか、寅があれば、その女性は専業主婦にはならず、一生仕事を持つことになるとか、いわれていました。
また、通変においても、食神があれば一生食うに困らないとか、やはり女性の四柱八字に官殺が2つ以上あれば、結婚に問題が発生しやすいという見方もありました。
しかしこれらは事象が合わない場合が多発し、とても信頼できる見方とは言えません。なぜ信頼がおけないことになるかと言いますと、その理由の一つは、時間が経過することによる変化が無視されているからと考えられます。
申し訳ないほど簡単
さて、ここで改めて取り上げた「五行の強弱が関わらない事象」は、生まれつきの、おそらくDNAに組み込まれた事象となります。ですから、一生変わることがない、その人の本質を示すものなのです。
「五行の強弱が関わらない事象」には、二つの視点があります。一つは「五常」もう一つは「通変」です。
日干に隣接する干、あるいは、時支の蔵干を含めた干が、いかなる五行であり、その五行がどの五常に該当するのか、また、通変の視点方見て、何であるか。この視点から、その人の生来の気質をうかがい知ることができるのです。
この気質は、職業の適性にも大きな影響を与えることになります。この点については「Vol.1 看護師、介護士への適性の見方」でも触れました。
そして、五行の強弱はまったく無視して見ることができるため、恐ろしく簡単です。こんな簡単に事象がわかっていいのか、とさえ言えるほどなのです。
ただ、この視点を活用するには、『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』にある、蔵干の構成や上下・左右の見方などの予備知識は必要です。
従来の四柱推命には、体系に組み込まれた、このような視点は存在しませんでしたが、ここ5年ほどの間に、だいたいまとまりました。四柱推命は難解であると言われることが多くありましたが、現在は、まったくそのようなことはなくなったのです。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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★紙の本/「基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本」 準拠。『干支一二〇年暦』1918年
<大正7>~2037年<平成49>
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