以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
四柱推命には「命に非ずして死に至る」という考え方がある
占いの世界では、多くの専門家も、また占いに関わる人々も、寿命は生まれた瞬間に定まっているとするのが多数派です。ですから、「死期」の見方を公表するような怪しい本も存在するのです。
四柱推命も占いに分類され、その内容においても数多ある占いと内容的に差がないものも多くあります。そのため四柱推命により死期を論じる人もいます。
一方、四柱推命では「命に非ずして死に至る」という考え方があります。「命に非ずして」とは、四柱推命の理論では説明できない人の死もあることを認める形です。この考え方は、信頼が置けると考えられる四柱推命に多く見られます。
しかし、この考え方は、四柱推命でわからなかったことをごまかす逃げ口上にも使われることもあります。「命に非ずして」は、例外条件ですが、例外が発生する機序やメカニズムを説明しなくてもいいのですから、都合のいい話なのです。
では、「寿命は生まれた瞬間に定まっている」という考え方、「命に非ずして死に至る」という考え方の二つがあり、いずれが現実的に正しいのかを明らかにすることができれば、ちょっとは寿命に関する論義がスッキリするのではないかと考えます。
四柱推命が万能ではないことを認めることが重要
思考実験をしてみます。
四柱推命では、基本的に60年周期で干支が巡り、それを元に四柱八字を出します。例えば、原則的には皆さんと同じ四柱八字の人は60年周期で生まれます。もう少し詳しく見ますと、年月の干支は60年周期ですが、日の干支がずれるため、同じ四柱八字が現われるのが120年に一度になる場合もあります。
いずれにしても周期的な干支が四柱八字の大本になっているのですから、世界を見渡せば、60年、あるいは120年の周期で、同じ四柱八字の人で人類が構成されることになります。これはあくまで統計的な視点です。
この視点から考察しますと、「寿命は生まれた瞬間に定まっている」のなら、出生率の変化などを考慮しても、年代別の人口分布は、なだらかの曲線を描き、いつの時代も似たような形にならなければならないことになります。
次は、2013年における日本の年代別人口の統計です。矢印のところは、説明するまでもないと思いますが、大東亜戦争(アメリカの意向に沿い太平洋戦争ということが多い)の時に20歳前後であった世代です。
通常、女性より男性のほうがわずかに出生率が高いのですが、この世代は、男性が女性の三分の一くらいになっています。その原因はもちろん戦死です。
この統計からわかることは、戦死は「命に非ずして死に至る」ものであると考えられます。ほかにも航空機事故、天変地異により死に至るのも「命に非ずして死に至る」ことであると考えています。
「寿命は生まれた瞬間に定まっている」と考えるのは誤りですし、「命に非ずして死に至る」ことは間違いなく存在するのです。
『サクサクわかる 四柱推命の本』にも書きましたが、航空機事故、天変地異などのような、本人に瑕疵(kashi)がない場合、それは四柱推命で知ることができないことと考えなければならないのです。
逆に言いますと、四柱八字と大運から、すべてを運命として知ることができるとしてしまいますと、運命学として誤った方向に向かう原因になり、オカルト同然の世界に陥ってしまうのではないかと考えています。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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★紙の本/「基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本」 準拠。『干支一二〇年暦』1918年
<大正7>~2037年<平成49>
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