以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、あえて、こうした形で情報を発信することにしました。
名著『滴天髓』の論にも欠陥がある
『滴天髓』を始め、現在の日本のすべての四柱推命では、五行が調和するかどうかが、すべての幸不幸を論じる視点と考えられてきました、「五行が調和」すれば、その人は健康であり、経済的にも恵まれ、出世もし、時には著名になることもあるとされてきました。
ところが、現実の世の中を見てみますと、毎年億単位の収入がある人が病気がちであったり、突然亡くなったりすることがあります。また、一般企業の経営者を見てみますと、朝早くから夜遅くまで働き、ろくに休日を取ることもかなわず、不健康な生活をしているのを散見します。アップル社の創業者で、2011年に亡くなった、スティーブ・ジョブズ氏が典型的な実例です。
「五行が調和」と社会的な成功とは別次元の問題ではないかと考えられますし、実際のところ、こうした人生を送っている人を、古来よりの「五行の調和」の考えで説明することが難しいのです。
4年ほど前「通変の調和」を発見する
こうした問題に20年ほど前に気がつき、試行錯誤していたのですが、やっと4年ほど前、「通変の調和」という視点に気がつき、これまでの問題の解決に至っています。
「五行の調和」では、健康状態しか知り得ないのです。出世したり、経済的に恵まれたりするかどうかは、「通変の調和」の視点が必須なのです。
また、「五行の調和」は健康状態と表現していますが、少し詳しく説明しますと、「健康を保つのにふさわしい状態に身を置くことができる」という意味です。ですから、五行が非調和になりますと、身体的・肉体的に負担が大きくなり、健康を阻害しかねない状態に陥ることになるのです。
「五行が調和」と「通変の調和」の2つの視点が揃うことにより、これまで不明であったさまざまな事象を論理的に説明することが可能になりました。
「通変の調和」の視点は、『サクサクわかる 四柱推命の本』に詳しく説明してありますが、驚くほど簡明な視点です。千年ほどの歴史があるといわれる四柱推命において、だれも気づかなかったのが不思議なくらいです。
詳しくは、『サクサクわかる 四柱推命の本』を参照してください。
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★紙の本/「基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本」 準拠。『干支一二〇年暦』1918年
<大正7>~2037年<平成49>
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