ソフト名 |
月と起潮力 Ver.2.0.38 |
最終更新日 |
1998/09/23 |
著作権の所在 |
Copyright(c)1998 Akira Osanai |
動作環境 |
Windows98/Me/2000/XPで動作確認済み
※Win95/98SE/NT/Vistaはマイクロソフトが動作保証
Windows 7の対応について−−−
Win7 64bit版において、通常のインストールでも問題なく動作することを確認しています。
市販のパソコンは32bit版が多いですが、64bit版において動くのですから、おそらく何も問題の発生はないであろうと予想されます。
Win7では、XPのソフトがほとんど何も問題なく使えるようです。
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インストーラー |
添付あり(アンインストールは、コントロールパネルから) |
ダウンロード |
xp_9809f.exe 3.05MB |
ダウンロードしたファイルを適当なフォルダにおき、ダブルクリックしてください。自己解凍が始まり、同フォルダにファイルが生成されます。
次に、setup.exeをダブルクリックすれば、インストールが始まります。
アンインストールは、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から行なえます。
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起潮力とは、月と太陽の引力が海面の隆起させる力のことです。月の起潮力への影響を1とすると、太陽の影響は0.5くらいとなります。実際の潮の干満は、
1) 海底の地形の影響
2) 海岸の地形の影響
3) 海水が有限であることの影響(例えば、引力が強くなっても、海水には限りがあるため、すべての地点が同時に満潮になることはない)。
等の要因があって、引力の計算のみではその変化は予測できません。このソフトで計算しているのは、平衡海面と言われているものです。
平衡海面とは、地球に陸地がなく海洋のみとした場合に、引力によって変化した海面のことですが、平衡海面の計算値から潮の干満の概要を知ることはできますし、また、ある意味では、純粋に月と太陽の引力の影響を反映している数値とも言えます。
次は平衡海面の概念図です。地球が自転しているため、引力とは反対の方向にも海面は隆起し、起潮力の値は1日に2回極大になります。
【起潮力の概念図】
本ソフトでは起潮力の変化を4通りの方法で表示できます。
1) 起潮力の日周変化(起動時の設定。描画開始ボタンを押すとその日の起潮力の変化が表示される)
2) 起潮力の日周変化の連続表示(連続日数を指定して、描画開始ボタンを押す)
3) 60日間の起潮力の変化(「60日変化」を選択し、描画ボタンを押す。赤道上に移動すると、美しいグラフが描けることが多いようです)
4) 360日間(年周)の起潮力の変化(「年周変化」を選択し、描画ボタンを押す)
起動時には、その時点の日付となり、観測地点は旧東京天文台の経度・緯度となるようにしてあります。この初期設定は変更できるようにはしてありません。
また、本ソフトでは、月影と月相(正午の数値)を表示します。月相は、普段よく見聞きする月齢とよく似ているのですが、月相は、月と太陽の黄経上の角距離を元にしており、その数値は厳密に天文学的意味を持つもので、新月は必ず0、満月は必ず14になります。月齢は、新月を含む日から数えた日数で、その数値は月の姿に正確に対応していません。
起動後、「描画開始」ボタンを押すと、その日の起潮力の変化と2時間ごとの月影が表示されます。また、月影の上にマウスのカーソルを載せると、太陽の方向を0度した角距離が表示されます。新月は0度、満月は180度になります。
「消去」ボタンを押すと、グラフと月影が消え、初期化されます。メニューバーから「表示」-「グラフ消去」を選択しても同じです。「消去」せずに「描画開始」ボタンを押すと、グラフは重ね書きになります。
次に、2)の「起潮力の日周変化の連続表示」の機能を使い、連続12日間の起潮力の変化を計算した画面を添付しておきます。月影は最終日のものが表示されています。
(少し縮小してあります)。
グラフの見方ですが、グラフ中央の水平線から上下に離れるほど、起潮力は大きいことになります。水平線より下はマイナスではありません。
観測地点を変更できます。「観測地点」とある右の数値を変更してください。上が経度で、下が緯度です。東経と北緯はプラス、西経と難易はマイナスの数値で指定します。
ほかにも機能はありますが、たいしたものではないので、説明は省略します。 【付 記】
◇月影の連続描画の変化を楽しめるようにしたため、月影の画像データはメモリー上で保護されません。したがって、いったん最小化すると月影は消えます。
◇このソフトで計算できる期間は、1885年から2063年までです。
◇月影の視差は考慮してありません。そのため、このソフトで表示される月影が実際の月と形が多少違うことがあります。
◇このソフトは専門的に関わっている四柱推命と月の動きに関連があるのではないかと思い、作ってみました。しかし結論は無関係でした。 【参考図書】
◇柳哲雄著 『潮汐・潮流の話』 松山創風社 1987
◇長沢工著 『天体の位置計算』増補版 地人書館 1987 【補足事項】
◇本プログラムの配布は自由ですが、内容を変更することは一切禁止します。
◇本プログラムはフリーウエアですが著作権は放棄していません。
◇営利目的で本プログラムを利用する際には、事前の承認を求めます(ただし教育機関を除外する)。
◇再配布は制限しませんが、同梱してあるファイルをすべて配布されますようお願いします。
◇万一、本プログラムが原因となって、使用者の財産などに被害が生じましても、一切の責任を負うことはいたしかねますのであらかじめご了承ください。 【更新記録】
◇2002/08/16 Ver.2.0.38 XP仕様に変更するとともに、バグを修正。
◇2001/04/04 Ver.2.0.37 うるう年のバグを修正
◇1998/09/23 Ver.2.0.34 月影が消去されないバグを修正。最小化ボタンをつける。月影の上にマウスポインターをおくと太陽と月の実角距離が表示されるように機能追加。連続描画の終了時に日干支が表示日付と一致しないバグを修正。
◇1998/09/21 Ver.2.0.26 初めて公開する。
以 上
2006/05/07改訂 |