古来より伝承されている四柱推命には、多くの錯誤や誤りが含まれていますが、
日本のおおかたの推命は誤りをそのまま受け継いでいます。
ここでは、盲目的に引き継がれている日本の四柱推命の誤りを指摘することにします。
他人である配偶者や、生まれもしていない子女のことは一切わからない。
父母のことは一番分かります。兄弟姉妹については、その数の多寡や影響は少し分かる程度です。配偶者は赤の他人ですし、子供は赤の他人を介していますから、推命で分かるはずがないのです。
日本の推命は、ほとんどすべて十二運を使用しています。中国の古典に目を通したことがない人が本を出しているからなのでしょう。推命を論じる以上、少なくとも本場中国の古典に目を通すべきです。
名著『滴天髓』でさえ、五行が調和するなら、その人は、健康はもちろんのこと、地位・名誉などすべての幸を手に入れることができるといっています。これは決定的な誤りです。五行の調和で知ることができるのは、健康問題だけです。
では、社会的成功による地位名誉は推命でどのようにみるのかが問題になりますが、
それは「通変の調和」の視点によりすべて、論理的に解決します。
中国の古典を見ましても、書により多少立場は違いますが、上に掲げた用語は何も役に立ちません。
用語は少ないに越したことはないのです。特に、役に立たない用語は排除すべきです。
確かに、四柱推命は簡単ではありませんが、難解というほどではないと思います。
「五行の調和」のほかに「通変の調和」視点があることが明らかになったと同時に、五行の強弱に依存しない視点と、
依存する視点が存在することが判明しています。前者の、五行の強弱に依存しない視点によれば、
至極簡単に具体的な事象を知ることができます。1年の講義で十分習得できます。
ただし、この視点は独自のもののため、ほかにはないと思います。
当サイトでは、五行と通変に重きを置き、四柱推命の解説を行なっています。
古来より伝承されている大運の扱いを、大幅に変更!
大運は四柱推命において基本中の基本とも言える概念です。
この概念を見直すことになりました。大事件とも言えます。
拙著を読まれていない方は、「通変の調和」と言いましても、何のことかわからないと思います。
2010年に着想したこの「通変の調和」の方法は、実証的に多くの成果を上げています。
ところが、ごく一部の実例において、大きな不都合が発生していたのです。
論理的、実証的に不都合があることが明らかだったのですが、解決の糸口が不明。
ところが2016年3月に、研究会で私の講義の卒業生から解決のヒントがもたらされました。
その結果、大運の扱いに大きな変更を行なうことになったのです。
干支暦をつぶさに見ますと、四柱八字中の年月の干支と日時の干支は独立しているとともに、
それぞれ、ひとかたまりであることがわかります。つまり、年月の干支は2つの干支ではなく、一体化しているのです。
大運干支は月干支由来ですが、大運として月干支だけを引っ張りだすことはおかしいのではないか?
月干支と年干支はひとかたまりなのですから、月干支だけを大運として引っ張り出すことは不能で、
必ず年干支が付いてくるのでは、という考えが思い浮かぶのです。
大運干支は月干支由来。大運として四柱八字の月干支から起こしたものを、 大運としていますが、その大運の彼方に年干支由来の干支が隠れているのです。
このように考えることにより、「通変の調和」における不都合は全面的に解決したのです。
この詳細については、新刊「基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』に
詳細に説明してあります。是非度購読ください。
※「通変の調和」の用語は商標登録しています。登録第6184819号
「運命」という言葉自体に、変えることはできないという意味合いがありますが、
「運命は変えることができる」
「運命は変えることはできない」
という意見の対立が存在しているようです。
この問題に対して、四柱推命の立場から、明解な答えが出ています。
「五行の強弱に左右される事象は変えることができる」
「五行の強弱に左右されない事象は変えることができない」
拙著においては、事象の看方には、五行の強弱を考慮するものと考慮しないものがあります。
前者はおもに病気に関わり、後者は生まれつきの資質に関わります。
病気は医学の進歩により克服されることからも、変えることができて当然です。
生まれつきの資質は、おそらくDNAに由来する事象ですから変えることはできないでしょう。
「運命」は、変えることができるものと、変えることができないものとの統合体であることを
理解して、四柱推命に関わる必要があるのです。
「事象の見方」の詳細については、
拙著「基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』」をご参照ください。
※「通変の調和」の用語は商標登録しています。登録第6184819号
「通変の調和」は、四柱八字と大運との関わりの中で発生し、
そのあり方は、2種類あります。
その2つが同時に成立する場合を「通変の完全調和」と呼んでいます。
「通変の完全調和」はなかなか実現しませんが、
どちらか一方が成立することは割と多くあります。
しかし、「通変の調和」が全く成立しないこともあります。
「通変の調和」の不成立はどのような事象をもたらすのか?
その大運期に発生した事象を見ますと、
世間でよく言われる「自分探し」に陥っているのです。
「自分探し」という言葉の意味、定義ですが、とりあえず、
「自身の進む方向を探るための試行錯誤を繰り返すこと」
としておきます。
なぜ「通変の調和」の不成立が「自分探し」につながるのかについては、
2種類ある「通変の調和」のそれぞれの意味・作用から理解することができますが、
詳細については、講義や研究会などの機会にお話しすることにします。
「通変の調和」の詳細については、
拙著「基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』」をご参照ください。
※「通変の調和」の用語は商標登録しています。登録第6184819号
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