以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
サイコパスという用語は知っていましたが、残虐非道な事をなす犯罪者限定かと思っていました。ところが、サイコパスは100人に1人くらいいて、身近なところにもいるというのです。そしてサイコパスには勝ち組、負け組があって、勝ち組には社会的に成功している著名人もいるということなのです。負け組は、犯罪者です。
サイコパスの特徴は、
「情緒性に欠けること」
「弁舌さわやかで、プレゼンテーションなどで人を魅了する能力がある」
「自身のプラスにならない人間は切って捨てる、あるいは叩きつぶしにゆく」」
「過去の発言と矛盾していても、平然と意見を述べることができる」
ということになるようです。
さて、この特徴を推命の視点に置き換えますと、次のようになります。
「五行の火と金があって、水木がほぼない」→情緒性に欠ける
「食傷がある。特に食傷は陽干が日干に隣接している」→攻撃性
「財が日干に隣接する」→平然として嘘を言える
となります。
中野信子著『サイコパス』には、スティーブ・ジョブズはサイコパスではないかといわれています。
1955年2月24日19時15分 大運交替/約6歳8カ月2日 交替年月/辛年戌月
乙 未(丁) 大運 戊寅
戊 寅(甲) 6 丁丑
丙 辰(戊) 16 丙子
丁 酉(辛) 26 乙亥
36 甲戌
46 癸酉
上記の四柱八字は、スティーブ・ジョブズです。出生時間はアストロデータによります。
日干丙火で時の蔵干に金があり、水も木も日干周りにはありません。
食傷の陽干戊土が2つも日干に隣接しています。
財の辛金が日干に隣接しています。
つまり、スティーブ・ジョブズは、サイコパスの条件をすべて満たしているのです。
ジョブズの死後、伝記が出ていますが、アップル社内では仕事とはいえ、とてつもなく無慈悲な行動をしていたようです。そのプレゼンテーション能力は抜群。これも本になりました。
このように企業のトップにサイコパスが君臨する場合もあるのです。
なお中野信子著『サイコパス』には、サイコパスは遺伝か環境か、という問題が採り上げられ、9割は遺伝ではないかといわれています。つまり、1割の後天的な環境からの影響もあるというのです。しかし、ジョブズの例だけではなく、いくつものサイコパスの実例がありますので、推命の立場からいいますと、「サイコパスは100%遺伝」という結論になります。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2017・8・27
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