以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
都議会に、内田茂という都知事さえ一目置く人物がいることが明らかになっています。おもに元都知事の猪瀬氏の暴露によります。
都議会には自民党の都議連という組織があり、そのトップが内田茂です。区議の立候補者を選ぶ権利があるため、東京都の国会議員の立候補にさえ大きな影響を及ぼしています。
先日、内田茂氏の政治資金パーティがありましたが、1300人ほど人が集まり、菅官房長官が挨拶したそうで、大臣なみの処遇です。
さて、小池都知事はこのドンを成敗しようと、猪瀬元都知事のアドバイスを受けつつ動いているようですが、推命的に見て可能なのでしょうか。
次は、内田茂氏の命運です。出生時間は、過去の事象を元にした推定です。お昼過ぎの生まれとしました。
さて、政治家が活躍することができるかどうかは、「通変の調和」の視点から判断します。拙著を読まれていない方は、以下の解説は、残念ながら理解できません。
生年月日/1939年3月15日生時推定 性別/男 年齢/77歳
大運交替/約2歳10カ月15日 交替年月/辛年丑月
己 卯(甲) 己(庚) 大運 丁卯
丁 卯(乙) 丁(辛) 2 丙寅
辛 亥(壬) 辛(壬) 12 乙丑
甲 午(丁) 甲(丁) 22 甲子
32 癸亥
42 壬戌
52 辛酉
62 庚申
72 己未
82 戊午
92 丁巳
日干は辛金で、「旺の逆転」により金旺となっても弱です。日干に隣接する通変は、官殺の丁火、食傷の壬水、財の甲木ですから、大運に、甲乙木、丙丁火、戊己土が巡りますと、「通変の調和」が成立します。
内田氏が都議になったのは、1989年50歳の時ですから、もっとも活躍したのは、大運の辛酉、庚申の頃となります。この時期に、着々と権力の基礎をかためたものと推察されます。
大運の辛酉、庚申は、比劫の大運ですから、現在の拙著の解説では「通変の調和」は成立しません。しかし今年2016年になり、比劫が巡る大運における「通変の調和」の見方を改訂しました。
最新の理解によりますと、大運の辛酉、庚申は、「通変の完全調和」の時期になります。この最新の「通変の調和」の見方については、本年2016年末か来年1月に出刊する新刊で詳しく解説することになります。
さて、現在、内田氏は77歳。大運は己未(丁)ですから、「通変の完全調和」が成立しています。いま、小池都知事、そして猪瀬元都知事が、内田氏の悪を暴き、権力を奪おうとしています。
しかし、推命の視点からすれば、内田氏の命運からして不可能という結論になります。
小池氏は防衛大臣になった時に、守屋次官と相打ちになりました。もし都知事として小池氏が内田氏と正面切って対決しますと、同じように相打ちになるというのが、推命の視点です。
個人的には、小池都知事にはオリンピックの時、知事として活躍してもらいたいと思っていますので、内田茂氏を叩くのはそこそこで諦め、その周辺の子分の何人かをつるし上げて、話を収束させたほうがいいのではないかと思います。
内田茂は、強運の悪の権化です。つぶすのは難しい。これが推命による結論です。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2016・9・26
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