以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
ニューヨーク生まれでハーフ(実際は熊本生まれの生粋の日本人)。テンプル大学卒で、ハーバード大学でMBAの資格も取得しているといった経歴が何もかも嘘ですから、公表されている誕生日さえ怪しいのですが、一応、正しいとして出生時間を推定してみることにします。
生年月日/1968年3月21日14時頃 性別/男 年齢/47歳
大運交替/約4歳9カ月14日 交替年月/壬年丑月
戊 申(庚) 戊(丙) 大運 乙卯
乙 卯(乙) 乙(辛) 5 丙辰
庚 寅(甲) 庚(甲) 15 丁巳
癸 未(丁己) 癸(丁己) 25 戊午
35 己未
45 庚申
55 辛酉
65 壬戌
75 癸亥
85 甲子
日干は庚金で、卯月木旺の生まれですが、「旺の逆転」により金旺になります。しかし、日干に隣接する干を見ますと、財の甲乙木と陰干の食傷の癸水ですから、日干は弱となります。
ちなみに出生時間を癸未刻と推定した理由は、コメンテーターやMCとしてそれなりに務まる程度の頭の回転の好さがあったことと、その穏やかな口調は陽干ではなく陰干の食傷が日干に隣接しているであろうと考えたからです。
日干弱ですから、大運に、
戊己、庚辛
が巡りますと、「五行の調和」が成立し、穏やかな日常を送ることができます。
日干に隣接する干は、月干の乙木、日支の甲木、時干の癸水ですから、
丙丁、戊己
が大運に巡りますと、「通変の調和」が成立し、才能・能力を発揮できることになります。
日干に財が二つも隣接していることが虚偽の経歴に関連するのではないかと考えられます。つまり、日干に財が隣接する人は、「人からよく思われたい」という気持ちが強く、その思いが高じますと、「嘘も平気でつくことになる」特性があるからです。
また、財は父親との関係を意味します。日干弱で財が二つも隣接していますから、父親に対して畏怖の念を抱くことになったことでしょう。事実、父親は国家公務員だそうですから、おそらく子供に対しても厳しく、ショーンKは、父親の顔色を見ながら育ち、ファザコンではないかと推定できます。
「思いが高じる」原因は大運からもたらされたのではないかと。出生後45歳に至るまで、一度も五行が調和していません。特に丁巳の大運はもっとも調和が崩れています。
こうした時期、当の本人は頑張っても、またそれなりのいい仕事をしても、学歴や資格がないことのハンディキャップを身にしみて感じ始め、虚飾の道へと進んでしまったのではないかと想像します。
しかし、若い頃から延々と「通変の調和」が成立していますので、どのような仕事に就いても、それなりの仕事はできたであろうと思われます。
しかし、45歳庚申の大運から、「通変の調和」が途絶えました。同時に「五行の調和」が成立します。
「五行の調和」が成立しますと、既存の推命ではニッコリするのですが、誤りです。のんびり、ゆったりした生活ができるような状況になる、つまり、仕事がなくなり、暇になる可能性があるのです。
ショーンK氏は、もうすぐ48歳ですが、今後「五行の調和」が成立し続けますので、マスコミのような多忙な環境に身を置き、あくせく働くことはないと予想されます。
フジテレビが4月から、ショーンK氏をメインに置いて報道番組を始める予定だったそうですが、以上のような推命の視点があれば、そのような企画はあり得ないと言えます。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2016・3・17
Since:1998-08-05 /// Last updated:2023-8-2
著作権法に基づき、本サイトの内容を、無断で引用、複製、翻訳、放送、出版、改変、等することを禁じます。