以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
『滴天髓』のような名著といわれる四柱推命の書であっても、「五行の調和」は命運の良し悪しを知るための絶対的な、唯一の視点であるとされています。
「五行の調和」が実現するなら、その人は、あらゆる幸を享受できると考えられていました。「幸」とは、健康はもちろんのこと、経済的にも恵まれ、出世して地位・名誉も手に入れることができるということです。しかし、ネットの時代になり、著名人の生年月日時を検証できるようになりますと、実証的に疑問が発生しているのです。
拙著基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』で明らかにしていますように、「五行の調和」で知ることができるのは健康面に関することのみなのです。経済的な問題や地位名誉の問題は「通変の調和」からしか知ることができないのです。
さて、ここでは、四柱八字と大運によって「五行の調和」が実現したなら、どのような事象が起きるのかを、自身の体験を踏まえつつ、お話ししようと思います。
「五行の調和」が実現しても、健康面にしか影響が及びません。ですから、健康によい生活、身体に負担がかからない状態が、自然と日常生活に組み込まれることになります。
一番大事であることは、規則正しい生活です。せいぜい30分程度の誤差で、毎日同じ生活リズムが繰り返されることです。大運一運は10年ですから、延々と単調とも言える生活が繰り返されることになります。
規則正しい生活であっても、昼と夜が逆転する場合は「五行の調和」とは言えないようです。これは実証的な経験からの結論です。人は、朝起き、暗くなったら眠るようにDNAにプログラムされているようで、夜の生活は身体的負担が増加し、健康的ではないのです。
また、最近は怪しげな健康法が多く見られます。効能不明なサプリメントが氾濫し、時には、水でさえ、健康によいとして、1リットルで数千円以上の価格で販売されているという話も耳にしています。ちなみに、昔、健康のために玄米しか食べないという人が身近にいましたが、50代で亡くなりました。ほかにも一人健康オタクがいたのですが早死にしています。
こうした健康に関する誤った情報に惑わされないことも「五行の調和」と言えます。食事に関しては、旬のものを食べ、バランスがよいことが何よりでしょう。
「五行の調和」が実現しますと、身体的な負担があまりなく、毎日規則正しい繰り返しの生活になり、平穏な生活が続きます。その平穏さが退屈さに結びつくかどうかは「通変の調和」のありかたに左右されることになります。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2015・3・20
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