以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
四柱推命を学びたいと思い立ち、ネットで情報を検索し本を探すことになることでしょう。アマゾンにも書店にもかなりの本が並んでいます。どれがいいのか判断の基準はないことでしょう。
書店に並んでいる本の9割がたに、天徳貴人とか咸池などの「神殺」と言われるものが掲載されています。これらは700年前の『滴天髓』で全否定されているものですから、読んでも時間の無駄になります。
ちょっとまともな本では、「格局」に触れているものがあります。格局は『滴天髓』でも採用されていますので、その推命の本はかなりまともであろうと判断できます。
自身、推命を学び始めた頃は、現在とほぼ同様の環境でしたが、本屋で内容を見て、格局を扱っている本をてにしました。当時は現在のように判断の基準は何もなかったのですが、文章や構成から、「まともな本のようだ」と思ったのでしょう。
さて、それから数十年。現在では格局もいらないと考えています。それはひと通り格局に関することを学んだ結果、たどり着いた考えです。
ほかのところでも述べていますが、格局に対する論義は膨大です。すべてを身につけるには何年もかかります。そして、その全体を俯瞰できるようになりますと、さまざまな問題があることに気がつくのです。
そして現在は、「格局は不用」という結論に至っているのです。
どうして格局は不用をいう結論に至ったのかは、「基礎から最高峰を目指す四柱推命の本」に解説してあります。格局という方法は、それなりに優れた理論と言えますが、多くの問題を内包しています。その問題の解決を目指した結果、「格局は不用」という皮肉な結論に至ったのです。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2014・12・16
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