以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
四柱推命と同じように漢方も陰陽五行論にもとづき、病理を考察する仕組みになっています。ですから、四柱推命で病気を考える際、漢方と共通する部分があります。
ここでは辛党を取り上げます。辛党の辛いとは、唐辛子のような刺激物を好むことを指します。広義に解釈するならアルコール度数の高い酒も含まれます。
辛党で、日常的に辛いものを多食しますと、生活習慣病のような形で病気の原因になると考えられます。
辛さは五行では金(kin)です。金に属する身体部位は、腸、咽喉、肺などです。金から剋される木の身体部位は、神経系、肝臓などです。
個人差がありますので、どこにどのような負担がかかるかの断定は難しいのですが、辛党の人は以上のような身体部位に、負担をかけていることになり、それが病気の原因になることがあるのです。
よく見かけるのが、アルコール度数の高い酒を好んで飲む人が、喉頭ガン、咽喉ガンになることです。芸能人によくあります。酒はまた肝臓にも悪影響を与えます。
だいぶ前のことですが、街の中華料理屋で食事をしていた時のことです。近くにいた人が、ラーメンにラー油を山ほど入れているのを見かけたことがあります。普通なら辛くて食べられないレベルです。それを見て思ったのは、辛いもの好きは、生まれつき辛さに鈍いのではないかと。
四柱八字において、金の作用が強すぎたり、弱すぎたりして、不良である場合、辛党になり、その金の不良な作用が病気の原因になるものと考えられるのです。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2014・9・3
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