以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
Newsweek誌は時々購読しています。今回は、「ビッグデータの可能性と限界」というテーマだったので、面白そうだと思い購読しました。
読んでみますと、『「死の確率」割り出します』という項目があるのです。つまり、膨大な人の生死のデータを蓄積したなら、より正確な死亡率が明らかになり、死期さえある程度予知できるのではないかという話です。
いくらビッグデータといっても、サンプル数が多い統計でしかないのですから、死期を予知できるという話はバカげた話と思っています。
当コラム「Vol.68 四柱推命が万能でないことを戒めとする」で書きましたように、「命に非ずして死にいたる」こともあり、これは統計の範疇に収まらないと考えます。つまり、例外的なデータです。
ですから、ビッグデータを元にして、生物としての寿命を迎えた死と、そうではない突発的な出来事による死を分けて統計を取れば、「死の確率」の精度は多少は高まるのではないかと思います。しかし、かなり難しい作業となることでしょう。
また、文中に「死を意識すると、絶望をはね返そうとする心理が働く」とドウォール氏の話を引用しています。
死に対する意識は、一神教の欧米人と日本人ではかなり異なるのではないかと思いますし、死を意識した後の行動も、個人差はあるでしょうが、日本人と欧米人はかなり異なっていることでしょう。
いずれにしろ、ビッグデータで死を予知することは、難しいと思います。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2014・8・28
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