以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
トランプ大統領が進めている中華人民共和国に対する貿易制裁。表向きは関税を上げることによる経済制裁に見えますが、本質は中国が行なってきた知的財産の盗用に対する制裁と言われています。
このトランプ大統領の動きにより、孫正義氏は窮地に陥りそうな状況になっています。例えば、
・日本を含め、アメリカなどの五カ国がファーウエイの器機を排除。
ソフトバンクは、基地局にファーウエイの器機を全面的に使用している。
アメリカでは、ファーウエイを使用している会社との取引も禁止。
アメリカは、同盟国に同様の処置を求めている。
・5Gの技術開発において、ソフトバンクはファーウエイと協力関係にある。
2019年に日本は5Gに移行の予定であるが、ソフトバンクは乗り遅れるおそれがある。
・孫正義氏とつながりの深い、サウジアラビアのムハンマド皇太子、アリババのジャック・マーが窮地にある。
以上のように、孫正義氏を取り巻くすべての事象が悪循環に陥っているように見えます。
では、推命に視点から、これはどういうことかを見てみることにします。
生年月日/1957年8月11日出生時間不明 性別/男 年齢/61歳
大運交替/約1歳0カ月20日 交替年月/戊年酉月
丁 酉(辛)乙 大運 戊申
戊 申(庚)甲 1 丁未(己) 7丁未(丁)
乙 卯(乙) 11 丙午(丁) 19丙午(丙)
壬 午(丁) 21 乙巳(丙)
31 甲辰(戊) 37甲辰(乙)37歳ソフトバンク上場
41 癸卯(乙) 49癸卯(甲)
51 壬寅(甲)
61 辛丑(戊) 67辛丑(癸)
71 庚子(癸) 79庚子(壬)
81 己亥(壬)
91 戊戌(戊)
出生時間は、過去の経歴、容姿などから推定したものです。
今年2018年9月頃に、大運が壬寅(甲)から辛丑(戊)に交替しています。
日干乙木で申月の金旺に生まれていますが、旺の逆転により木旺となり、日干はやや強となります。
社会的に活躍するには「通変の調和」が必須となりますが、太字の大運の部分は「通変の調和」が成立しています。ですから、37歳甲辰(乙)から壬寅(甲)までの24年間は、「通変の完全調和」となっていて、この時期が孫正義氏の大躍進の時期と完全に一致しています。
大運を見ますと、37歳ソフトバンク上場から始まった大躍進は、今年2018年の9月頃まで続いていたことがわかるのです。
さて今年大運は壬寅(甲)から辛丑(戊)になり、大運を構成する五行が一変。そしてソフトバンクの存続さえ危ぶまれるような事態に陥っているのです。
大運壬寅(甲)は、五行が調和していませんので、多忙な日々を送っていたと思われますが、辛丑(戊)の大運は、五行が調和に近づきます。「五行の調和はいいことである」と考えてられる方が多いと思いますが、大企業の経営者である孫氏においては、五行の調和は好ましいことではないのです。なぜなら、「やるべきことがなくなり、時間的余裕があり、暇」ということになるからです。精神をすり減らすようなことはあっても、世界中を飛び回って活動することがなくなる状態と言うこともできます。
以上のように、推命的には孫氏の立志伝は今年で終わりそうな感じと言えますが、今後も「通変の調和」は継続しますので、一落千丈のような不幸には見舞われないとは言えます。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2018・12・9
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