以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
四柱推命を始め、運命学と言われる世界で「老化」について論じられたことは、あまりないのではないかと思います。
話を始める前に「老化」を定義しておきます。推命における「老化」とは、加齢に伴う身体的な機能の低下と考えています。
結論から言いますと、「老化」を左右するのは、「五行の調和」であり、「五行の調和」と言いましても、千差万別の状態がありますが、五行が調和する大運では、老化の進み方が遅くなります。この視点は間違いないと考えています。
「五行の調和」が四柱八字と大運の関係で実現していても、そのなかで一番影響があるのは「印」のあり方であろうと考えています。「印」とは、市販の推命の本では、印綬とか偏印とか言われている干です。つまり日干を生じる作用がある干のあり方が、健康状態を左右し、その非調和が老化を促進することになるのです。
「印」が、四柱八字と大運の関わりにおいて、非調和の要因になるなら、老化が進むことになります。「印」の作用は、食生活、生活習慣、運動量などを総合した因子となります。
人は加齢とともに老化することは免れることはかないませんが、それでも年齢の割に身体能力が高く、姿形にも老化が感じられない人はいます。この個人差は基本的には「五行の調和」の状態によりもたらされるのですが、その中枢となるのは「印」の作用なのです。
そして「老化」の延長線上に「死」が、当然のようにあります。事故死は別の視点となりますが、病死の場合は、「五行の調和」そして「印」の視点から四柱八字と大運を見ることが重要になるのです。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2015・6・7
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