以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
動物占いというものは、何年か前からありますが、みな四柱推命を元にしていると明言していますので、ちょっとどのようなものかと思い、最近流行っているという「動物キャラナビ」というサイトをのぞいてみました。
トップページで生年月日を入れますと、対応する動物が表示されるようになっています(この段階で四柱推命ではなく、三柱推命ですが)。こうしてプログラム化できるということは、周期性があることになります。
同サイトで根気よく、誕生日を1日ずつずらして表示される結果を見てみましたところ、60日周期で同じ答えが返ってきます。つまり、「動物キャラナビ」の占いは60日周期で同じ答えが出ることがわかります。つまり、60日ごとに同じ性格の人間が生まれることを前提としているようです。
その60日間の結果は、今まで見たことがある動物占いに比較して、かなり手の込んだものとなっています。周期性が見えにくくなっているのです。「猿」「チータ」「黒ひょう」などの動物名の結果が不規則に現われ、周期性が見えないのです。
また、同じ「猿」にしても、「守りの猿」「落ち着きのない」「大きな志をもった」「どっしりとした」といった異なる「キャプション」が用意されています。実によくできています。
これらを総合して、「動物キャラナビ」の構成はどのようになっているのかと考えました。結論は、
「60日という周期で異なる回答が作成されている。つまり、六十干支がおおもとか」
「動物名の相違には、キャプションを越えるほどの大きな意味の違いはなさそうである」
となります。ただ、それぞれの占い結果のところに、「もっと詳しく見る」という項目があり、「心理ベクトル」「行動パターン」「思考パターン」の解説があります。「動物キャラナビ」が四柱推命に準拠しているのなら、他の動物占いと同様に、十二運の考え方が取り入れられているかも知れません。ただ、そこまでは調べ切れていません。
いずれにしろ「動物キャラナビ」の占いは、『滴天髓』『子平眞詮』などの中国古典に準拠するものとは似ても似つかないものであることは断定できます。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2014・9・8
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