以下の説明を読み、すんなりと理解していただけるのは、私の講義に出席された方と最新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本』の読者だけでしょうが、あえて、現状ではまだ少部数しか世の中に流通していませんので、読者の対象が少ないことを承知の上で、こうした形で情報を発信することにしました。
「四柱推命コラム」のバックナンバーを読まれた方、そして私の著作の読者の方は、四柱推命における「老化」とは何かを当然のように理解していることと思います。
生物学的には、22、23歳で成長が止まり、老化が始まりますが、20代の頃は、容姿・容貌的に老化とは無縁と感じることが多いと思います。しかし、30歳代後半くらいから、よく言えば年相応の容姿になって行きます。これは誰もが避けられない「老化」の現象であり、現実です。
四柱推命で「老化」として取り上げるのは、こうした万人に共通した生物としての老化ではなく、個人差の部分です。年齢の割に若い、逆に老けて見え、ついには病気になるといったことです。
老化速度の個人差は、その人が「五行の調和」する大運を巡っているかどうかに左右されます。30代、40代以降、あまり老化が進んでいないように見える人は、五行が調和する大運を巡っているからなのです。
有名芸能人や社会の第一線で活躍している企業の経営者は、夜の目を見ずに働きますので、ほとんどすべて五行が調和しない大運を巡っています。短い睡眠時間が普通になっているため、人は生身ですから、当然、身体的な負担が蓄積し、老化が加速します。ただ仕事が充実していれば、若く見えることはあります。
一般の方においても、就業時間が夜間である職業に従事している人、つまり、夕刻から始業するような職業に従事している人は、五行の調和に欠けています。職業柄やむを得ないことなのですが、いくつか実例で確認しています。人はその数百万年の進化の過程で、昼間に活動するようにDNAにプログラムされていて、夜に働くのは、その進化の過程に逆らっていることになるからなのでしょう。ロウソクや電球がない時代には、日が沈んだら寝るしかなかったのですが、現在は終夜働く仕事も多く存在します。
ですから、夜の仕事に従事しても、老化を加速する要因になります。
また一方で、怪しげな健康食品にはまり、科学的に無意味どころか、悪影響さえあり得る食生活を継続し、本人の意思とは逆に、健康を害している場合もあります。これも五行の非調和であり、老化を進めることになります。
正確な科学的情報に基づいた健康管理なら、五行の調和を実現できると考えられますが、そうとは思えない情報があふれているのが日本の現状ではないかと思っています。
科学における健康関係の情報自体が日進月歩で、時々話が逆転したりすることがありますので、現状では何を信じればいいのかわからない状態であるとは言えます。現在目にする健康に関する情報は、ほとんどカルト宗教の教義まがいではないかと思っています。
一番の健康法は、適度な運動であることは間違いないでしょう。
※上記の説明には、本書独自の蔵干の考え方と、格局に代わる」「旺の逆転」という視点が含まれています。詳しくは、基礎から最高峰を目指す『四柱推命の本』を参照してください。
2014・5・13
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